<弁護士交通事故裁判例>ペットの預け費用を損害と認めた事例
2017-10-25
ペットの預け費用:73万7000円
被害者は,本件事故当時,自宅でペット(ヘビ5匹,ネズミ4頭)を飼育していたところ,本件事故による受傷のため⓵ヘビについては,平成21年11月29日~同年11月29日,日額1万7000円でペットショップに預け,61万2000円を負担し,⓶ネズミについては平成21年10月23日~同年12月22日,日額6000円でペットホテルに預け,フード代等を含めて38万9760円を負担したことが認められる。被害者は,退院後しばらくは自力でペットの世話をすることが困難であったと主張するが,⓵担当医師は退院時点で日常生活動作に支障はないと判断していたこと,⓶ヘビの飼育にはそれほど手間がかからず,ネズミは1日2回の清掃が必要だか,その時間は合わせて1時間程度であり,力が必要な作業ではないことを考慮すると,被害者は退院時にはペットの飼育が可能な状態であったというべきであり,本件事故と相当因果関係のあるペット預け費用は退院した日の翌日の平成21年10月25日までと認めるのが相当である。
(東京地裁平成25年1月25日判決)
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