豚肉の生食、法律で禁止の是非は
2014-12-25
豚レバーなどの豚肉を生で食べること(生食)を禁止すべきかどうかを検討していた食品安全委員会の専門調査会は10日、「健康へのリスクが大きく、禁止は妥当」という結論をまとめました。
厚生労働省は食品安全委の答申を受けて食品衛生法の規格基準を改め、豚肉の生食禁止を明記する見通しで、飲食店などが違反すると営業停止などの行政処分が出ることになりそうです。
豚肉は火を通さないと危険だというのはよく知られており、生で食べる習慣はなかった。
ところが2012年に牛レバーの生食が禁止された後、代わりに豚レバーを生で出す飲食店が現れることに。これを受けて厚労省が食品安全委に、生食禁止が妥当かを諮問していました。
調査会によると、豚肉を生で食べるとE型肝炎や、細菌、寄生虫による食中毒の危険がある。E型肝炎ウイルスや細菌などは豚が生きているときから内臓や筋肉の内部にいるため、衛生的な環境で食肉処理し、新鮮なうちに食べても防ぐのは難しい。特にE型肝炎は重篤化しやすいといいます。
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