<弁護士・交通事故裁判例>完全介護の病院における両親の入院付添費として日額7000円で531日分を認めた事例
2015-09-04
被害者が入院中,母親はICU入院時以外は,ほぼ毎日同人に付き添い,父親も週末を中心に被害者に付き添い,両名は,被害者の手足のマッサージ,リハビリテーション補助,経口摂取の訓練,被害者を車椅子に乗せて屋外に散歩するなどしていた。被害者が入院した各病院は完全完全看護であったと認められるが,被害者の症状に照らすと,かかる付添介護は必要なものであったと認められ,被害者に付き添ったことにより両親の仕事にも相当程度影響が出たと考えられることからすると,本件事故後症状固定時までの入院期間(531日間)中の入院付添費としては,日額7000円を認めるのが相当であり,その合計金額は371万7000円となる。
(大阪地裁平成19年2月21日判決)