京都地検、窃盗事件チェック漏れで二重起訴

2015-03-23

 京都地検が窃盗事件の被告に対し、起訴済みの事実で追起訴するミスをしていたことが関係者への取材でわかった。

 同地検は計50回の窃盗行為を4度に分けて起訴したが、その一部が重なっていた。チェック漏れが原因とみられ、同地検は一部について京都地裁への公訴(起訴)の取り下げなどを検討している。

 関係者によると、事件は自分の口座に振り込まれた犯罪にかかわる金を現金自動預け払い機(ATM)から引き出したとされるもの。犯罪絡みの金と知りながらATMから出金する行為は窃盗にあたる。

 同地検は昨年10月、ATMから15回にわたって計約270万円を引き出したなどとして、30歳代の被告の男を窃盗罪などで同地裁に起訴。その後、同11月~今年1月の間に同罪で3度、詐欺罪で1度追起訴し、窃盗罪での起訴事実は計50回の出金で計約900万円に及んだ。

 ミスがあったのは今年1月の追起訴。計27回約500万円を引き出したとされる事実のうち、4回80万円分は昨年11月の追起訴にすでに含まれていた。

 今月3日に同地裁であった男の公判で、検察官が誤った追起訴の起訴状を朗読し、男の弁護人が「二重起訴だ」と指摘。検察官は「対応を検討する」と答え、翌4日には検察側の請求に基づき、同地裁がこの追起訴分の勾留を取り消した。

 男は他の起訴分で勾留が続いており、「犯罪絡みの金とは知らなかった」などとして起訴事実を否認している。
(読売新聞より)

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