クロネコメール、3月末で廃止 「信書」法律違反を懸念
2015-01-23
ヤマト運輸は22日、1997年からサービスを提供してきた「クロネコメール便」を、今年3月末で廃止すると発表した。
メール便で送ることが禁じられている「信書」にあたる文書を客がメール便で送ってしまい、郵便法違反の容疑に問われる危険を防げないからだという。
信書は法律で「特定の受取人に対し、差出人の意思を表示し、または事実を通知する文書」とされる。総務省のガイドラインでは、書状、領収書などは信書にあたるが、カタログやパンフレットなどは該当しない。
このため、メール便では、信書を送ることができない決まりだ。
ヤマトによると、客がクロネコメール便で信書を送り、書類送検されたり事情聴取されたりした事例は、2009年7月以降に8件あった。
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