<弁護士交通事故裁判例>将来治療費及び入院雑費等を平均余命まで認めた事例

2016-12-15

被害者は、自宅介護を強く望んでいるが、被害者の現在の症状に鑑みると、自宅介護とした場合には感染症や合併症等の危険性が増大することは否定できないし、誤嚥等を起こした場合に必要となる迅速的確な処置も病院介護に比べて実現できない危険性が高いから、現段階においては病院介護を選択するのが相当である。被害者の将来治療費は、これまでと同様、月額平均9万円を平均余命まで認めるのが相当である。

被害者の介護については病院介護は相当と認められるから日額1300円で平均余命に相当する入院雑費を認めるべきである。

被害者は本件事故直後から四肢麻痺の状態が続き、今後もその症状は継続することが予想されるから月額9000円で平均余命に相当するオムツ代を認めるべきである。

(大阪地裁平成21年6月30日判決)

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