ネットの人権侵害5割増 性的写真・子ども中傷 法務省

2015-03-15

 人権侵害の疑いがあるとして、全国の法務局が昨年1年間に相談をうけて調査した「人権侵犯事件」のうち、インターネットを使ったものが1429件と前年より5割増え、統計を始めた2001年以降で最高となったことがわかった。法務省が13日発表した。

 ネットを使った人権侵害は、掲示板や動画投稿サイトなどで行われている。女性の性的な写真が氏名や年齢とともに掲示板に掲載されたケースや、中学生の氏名や学校名を記載して「死ね」と中傷する動画が掲載されたケースがあり、これらについては法務局が掲示板などの管理者に削除を要請したという。

 昨年の人権侵犯事件の総件数は2万1718件で、前年比3・2%減。04年以降は2万件を超えており、法務省人権擁護局は「高止まりしており、改善の傾向はみられない」としている。種類別では、暴行・虐待(4134件)や学校でのいじめ(3763件)が多かった。
(朝日新聞より)

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